ぷるぷる雑記

なんとなーく書いたり書かなかったり

「今」をやっていく

この記事はゆかりっく Advent Calendar 2023の18日目の記事です。

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昨日はようかんまん。さんの「プロジェクト・田村ゆかりLOVE♡LIVE2023 with me? ツアー - 28公演全通プロジェクトでした。

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自分は計画立てるの下手くそなのでこう緻密に練ってるのみるとすげえ…見習てえ…となりますね。

 

さてさて。ゆかりっく Advent Calendarも5年目になりましたね。ぷるおです。
今年は枠が埋まらないよ~~!って言ってたら「今まで見てて楽しそうだったので…」みたいにエントリーしてくれた方が多くて5年目というのを実感しました。のっかかり主催ながら嬉しい限りです。

 

まえがき

今回の記事は2023年のツアー*with me*内で流れた幕間映像の解釈についての記事です。
主観なのでバイアスかかっていること、ツアーから半年経っているため若干ふわっとしていること、映像内のどっちつかずなところはわりとスルーしてることはご了承ください。

あと映像内の描写に関して便宜上ゆかりんと書きますがゆかりん本人ではなくゆかりんが演じるているとある少女、みたいな認識で基本は進めます。みみちゃんもあえて「うさぎ」表記します。
全編通してあくまでぼくの意見!よろしく!!

テーマ・主題

今回の映像、自分の中ではテーマを先にふんわり感じて後から流れを追って組み立てしたので先に書きます。

「過去を追い続けるのではなくて過去を大事にした上で今を大事にしていこう」みたいな感じ。
この後の細かい解釈によっては視点がもっと寄ったり広くなったりするのかな、とは思いますが主軸はこんな感じかな、と。ぼくは特にコロナ禍を経て、の部分に若干フォーカスが当たっているのでその視点で読んでいただければと思います。

 

映像解釈

止まった時間と大事なもの

まず冒頭のゆかりんが橋で空を眺めるシーンから。
大きな月と軌跡を残して動く星が特徴的なシーン。あのシーンで注目したいのは軌跡を残して動く星とそれに見とれてハッとするゆかりんかなと。
あの星空を見て自分の頭に浮かんだのは長時間露光。シャッターを長時間開いたままにしてレンズから光を多く取り込んで撮影する方法。星の光っていう動いている光の軌跡を切り取って収めるのが「世界が動いているのを切り取った」ということなのかな〜と。
星の光っていう過去から届く光を今切り取って眺めることで今を止めて眩しい過去に見とれてしまい、自分の時間が止まってそれでも世界は進んで動いている、の状況がコロナ禍の状況みたいだなあと考えてました。
つい見とれてしまってハッとするのもまさにそんな感じ。

うさぎとの出会い、時を戻す暮らし

そんな帰り道に道に捨てられているうさぎを見つけるゆかりん
一度は拾おうか迷いながらも家に帰るけどまた戻って最終的に拾って家に。戻るときに走ってるとこ可愛いですよね。

今回の映像でキーポイントになるこのうさぎ。
自分は「大切な何か」だと思ってます。その大切な何かを愛でられる日々って何度でも時を戻してでも味わいたい日々ですよね。

そしてそんな中時計がズレてることに気付いて懐中時計を回すと外はまるで朝になりうさぎはいなくなりで拾った場所にいってみればそこに拾われる前のうさぎが。
この後の描写から考えてもこれは「時を戻せるようになった」描写でしょう。
この後しばらくはうさぎを愛でては時を戻しを繰り返すわけですけどこれってまさに何度も時を戻してできなかったことをいっぱいしてるわけで。これはまさにコロナ禍の規制が解け始めていろいろできるようになったタイミングに似てるなと。コロナでできなくなった過去のことを思い出しながらその前の状況に戻せるようになったことを暗示してるようでした。
これは余談なんですけど時を戻して愛でる日々の描写のとき、昼夜でゆかりんの衣装が一緒なのが大人の事情的にそのままなのか変えられるなら変えるのかで微妙に解釈に影響があるので、作り手インタビューできるなら聞きたい。この手のガバなのかどうなのかみたいな話は今回あえて解釈部分には絡めないようにしてます。キリがねえ!!

いなくなったうさぎを探して見つける

そんな中忽然といなくなってしまったうさぎ。ドアが開いてて出ていってしまったのかとゆかりんが今まで行ったところまでいろいろ探しにいくも見つからず。
見つからなくて海沿いで佇むところのBGMとゆかりんの悲しげな表情と引きで抜かれるシルエットの構図のがぼくはめちゃくちゃ好きです。

とぼとぼと帰る中、うさぎと出会った日に月と星をみた橋で何かに気付くゆかりん。急いで家に帰り時計の針を進めると*1そこにはうさぎが。

たぶんここでポイントになるのは「うさぎはどこに行ったのか?」「時計を動かしたらどうしてうさぎが戻ってきたのか?」あたり。
ここではうさぎはいなくなったのではなくて見失っている、時計の針を進めたことで見失っていたうさぎが見えるようになっただけだと思ってます。本当はずっとそばにいたはずなのに見失ってしまった。たぶんその原因は良かった過去のことばかり見て今が見えなくなってしまっていたから。過去を見つめるのはいいことだけどそれに囚われてしまうと大事な今を見失っちゃうよ、っていうのを感じました。
そして帰ってきてうさぎを撫でながら回想するのは探していたときのこと。いなくなってみつからなくて辛かったけど探していたその時間が今に繋がってるんだよってことかなと。
心当たるのはライブで声出し解禁になる前のこと。今まで通りできないながらにコールの部分をクラップでやってみたり、ゆかりん側もクラップを取り入れた曲を作ってみたり、試行錯誤しながら今まで通りではないけれど新しい形を探してきた日々のこと。声出し解禁になったからと言ってコロナ禍前にそのまんま戻るわけじゃなくてその試行錯誤の中で生まれたものとそれまでのものが合わさった形になってたよね、っていうのはまさにここでのことを物語ってるのかな〜なんて。

最後に

そして映像ラスト、時計をそっとしまって何かを考えるような素振りをしてこちらに微笑むゆかりん
時を戻す象徴だった時計をそっとしまうことでもう戻すのをやめよう、というのと思い出としてとっておこう、みたいなイメージ。大事にしまうってことはそんな過去のことも大事にしていこうね、ってことだと。

そして最後にこちらに微笑むのはまさにライブタイトル「with me?」の回収。私は過去を大事にして今を進んでいくよ、あなたは一緒に来てくれる?という問いかけなのかなと。最後の最後でわざわざ第四の壁を破るほどのメッセージで〆。

解釈まとめ

そんな感じで最初に示したテーマ「過去を追い続けるのではなくて過去を大事にした上で今を大事にしていこう」にたどり着くわけです。ちょっと日本語足りてないな〜と思ってます。
みんな「過去を追い続けるのではなく」とかいうと「昔のことも大事だろ!」とか言い始めちゃうでしょ???
過去のことも大事、だけどそればっかじゃダメ、過去と今は違うんだから今できることをやって今を生きていこう?

最後に

こんなことを考えながら今回のツアーを終えて、それで出てきたのが「ゆかりちゃん祭り」、「Altoemion」。まさに今までになかったけど今だからこそできることをガンガンやっている感じがメッセージ通りでいいな〜なんて。みんないつまでも体元気じゃないでしょ?みたいのもその一環な感じ。今だからできることをやっていこう!

 

明日の記事は餅子まるさんの「"パブリックゆかりん"は変化する?について考えてみた。」です。
「パブリック」って難しいですよね。どんな風にパブリックゆかりんを追うのか楽しみです。

 

 

*1:映像的には時計戻してない?って無限にツッコまれたけどここに関しては都合良く解釈しときます。ガバだと思ってる。